設立趣旨 Foundation

 九州南端から台湾へ弧状に連なる南西諸島は、島ごとに独自の進化を遂げた固有種や固有亜種の宝庫であり、鳥類においてもヤンバルクイナやノグチゲラ、アカヒゲ、オオトラツグミ、ルリカケス、アマミヤマシギなど、地球上で唯一の生息地として世界的にも重要な島々です。また、飛び石状に連なる島々は渡りを行う鳥類にとって好都合であり、命をつなぐ重要な渡りのルートにもなっています。しかし、どんな種類の鳥がどのようなルートで渡りをしているのか、また島々のどの干潟や森などの環境を利用しているかなど、正確にはよく調べられていません。また、生息地の「今」を記録することは野鳥保護や生息地保全の基礎データとして大変重要です。
 特定非営利活動法人群島鳥類研究会は、島々の鳥類生息調査、固有種や固有亜種の調査研究、種類ごとの渡りのルート調査、調査資料の集約整理および分析結果の公開、関係機関へ南西諸島の生態系保護策の提言等により、南西諸島の鳥類を含めた自然生態系全体の保護に寄与することを目的とします。

経過 Process

 任意団体「群島鳥類研究会」は平成22年5月26日に有志により結成され、自主的に奄美大島、徳之島、喜界島の鳥類に関する調査活動を行い、定期的にスライド会や干潟での水鳥識別講座など鳥類調査の精度向上に努めてきました。会の調査活動をさらに発展させていくために、島々の集合体である南西諸島全体を調べる必要があり、南西諸島に強い関心をもつ野鳥研究家らの協力と助言をうけ、法人化に向けた準備を始めることとなりました。そして平成23年5月13日に設立総会を開催、平成23年8月19日に法人設立に至りました。

定款 Regulations

定款(PDF)